新人と私①
看護師4年目の、新人にちょっと毛が生えた程度の私。新人さんや学生さんの担当につかせてもらうことが増えました。経験もだんだん積んできて、毎日恐怖だった日々から少しずつやりがいや楽しさを感じるようになってきたところで、新人さんとわいわい仕事するのがとても楽しいし、なにより可愛いです。
去年始めて、1人の新人の教育担当になりました。彼女が入職する前から本当に楽しみで会ってもない、名簿にある名前だけを愛でていました。いざ、初対面を果たし本当にかわいくて妹のように大切な存在でした。彼女には「何があっても味方だから、困ったことやなんかやらかしたら教えてね。絶対守るから!」と事あるごとに伝えていました。私が一番、新人の時に欲しかった言葉。どんな状況でも絶対的な味方がいるとわかっていてほしかったのです。彼女自身、覚えも早く患者さんに寄り添える素敵な看護師さんになっていき、私はそんな彼女と仕事ができることが本当に嬉しかったのを覚えています。しかし、病棟の雰囲気は過去最悪でした。慢性的な人手不足に加えコロナ流行による病棟クラスター。みんな疲弊していました。私が新人の時はもう少し新人扱いしてくれる期間が長かったし、意地悪を言う先輩はもちろんいたけど心に余裕があるときの小言くらいの意地悪と、本当に余裕がなく当たり散らかす意地悪では全く受けた心のダメージは違うのです。彼女は新人がもう少しで終わる2月中旬に適応障害になり、そのまま病院を退職しました。悔しかった。ここまで彼女が頑張ってきた姿をみてきて、こんな形で彼女の看護師人生を傷つけてしまった。困ったことや、腹が立ったことはいつも相談してくれていたからなぜこの時に私に話すことができなかったのかと自分の至らぬ点を思い返しては泣きました。そんな中彼女と話す機会があり、誰のどんな言葉や態度が彼女を追い詰めたのか具体的に知ることになりました。私は完全に暴走していたと思います。その時は彼女の気持ちを晴らしたいのと、このまま雰囲気の悪い病棟で働き続けることに抵抗がありました。そして師長に名指しで相談し、師長からそれぞれ当事者に話をしてもらうことになりました。師長は私に「これが病棟の問題だから、私からきちんと話をする。仕事に支障がでないように名前とかは出さないから」と言い、このまま良い方向に何か変われば良いと期待しました。でも、むしろ状況は悪化していくことになりました。
長くなったのでまた次回続きを書かせていただきます。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。