妊娠中の体重増加が辛いあなたへ|2021年ガイドラインと私の体験談

妊娠

妊娠中の体重増加や見た目の変化に、心がついていかずに悲しい気持ちを抱えていませんか?望んだ命の成長に感謝しながらも、どんどん変化する自分の身体を醜く感じたり、思うようにコントロールできないことをもどかしく焦ったりと、そんな体型に関する気持ちを一人で抱えている人は多いのではないでしょうか。私も妊娠中何度も涙を流しました。増えていく体重がつらくて仕方なかったのです。そんな私が体験したことについてお伝えします。

✅この記事でわかること
・妊娠中の体重増加で泣いた体験談から見えた「数字と気持ちのずれ」
・2021年妊娠中の体重管理ガイドライン改定の理由
・自分の身体と向き合うためのヒント

妊娠中に泣いた体重増加の実体験

妊娠初期、つわりで体重がどんどん減りました。医師には胎児はそれでも元気に成長できていると聞き、そこまで大きく気にしていませんでした。むしろ体重が減っていくことを、ダイエットになるなとさえ思っていました。それがつわりが終了し、食事を摂っただけで体重がどんどん増え始めました。何を気を付けても体重増加が止まらなくなりました。加えて、妊娠前は甘い物を欲したことはなかったのですが、中期になり毎日生クリームが食べたい欲にかられるようになりました。極力我慢していましたが、爆発的に食べたい気持ちを抑えられない日があり時々食べるようになると体重増加がより顕著となりました。ある日助産師外来でもう少し体重増加を緩やかにする必要性を説明され、家で号泣したのを覚えています。自分でコントロールできない食欲も怖かったし、何をしたらいいのかわからず落ち込みました。自分の管理不足を責め、それからすぐに無理やり食事制限を開始。3週間で−3㎏落としました。しかしケトン体がでてしまい、医師に無理な食事制限は辞めるよう注意を受けてしまいました。じゃあどうしたらいいの?とすごく落ち込んで辛かったです。

2021年に改訂された体重増加ガイドラインとその理由

これまで妊娠中の体重増加の目安として、2006年に策定されたものが用いられていましたが、2021年3月に新たに「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」 として15年ぶりに改定されました。表の通り以前より体重増加量の目安が緩和されているのが分かります。この背景には、瘦せ型の妊婦さんが増えていること、それにより低出生体重児が増えていることが社会問題化していることが挙げられます。妊娠に限らず、現代で女性の低体重が常態化していることはよくニュースにもなっていますよね。痩せすぎていることが健康被害に繋がっている事実があり、妊娠継続においてもある程度の体重増加は必要とされていることがわかります。

※出典:日本産科婦人科学会『妊娠中の体重増加指導の目安について』(PDF)

頭でわかっていても、受け入れられなかった気持ち

妊娠したらある程度の体重増加は必要と頭では理解していましたが、みるみる増える体重増加に戸惑い、体重測定のたびに何か得体のしれない恐怖が襲ってきてました。これ以上増えたらどうしよう、このまま増え続けるのでは?と色々な事を考えて不安でいっぱいでした。実際のところは妊娠前より+9㎏で出産したので、ガイドライン的には体重増加は足りないくらいですが、そんなことを考える余裕すらありませんでした。

私は、誰にもこの気持ちを打ち明けられなかったです。母親失格と思われるのが怖かったから。我が子の成長より、自分の体重を優先していると思われたくなったから。管理不足と言われたくなかったから。私の感じていることが“悪”に感じて、誰にも相談できませんでした。出産を楽しみにしている夫にも、身体を心配する両親にも、専門家の医師・助産師にも、誰にも気持ちを言えなかったことが、なにより1番辛かったかもしれません。

経験した私が今思うこと

妊娠中の体重に過敏に反応していた私が、出産後何を感じているか。それは「気持ちを否定しない」です。振り返ってみて、自分が1番自分を責めていたと思います。上記の「母親失格と思われるのが怖かったから。我が子の成長より、自分の体重を優先していると思われたくなったから。管理不足と言われたくなかったから。」は他人の評価でなくて、自分自身がそう思っていたんだと思います。でも、誰もその気持ちを否定する権利なんてないし、何より体重増加に拒絶しながらもお腹の我が子のために少しでも多くの栄養を届けられるよう身体は機能しています。自分が体重を悲観的に感じていても、赤ちゃんはすくすく大きくなるし、しっかり成長しています。ガイドラインに大きく逸脱しない程度で、体重を増やしたくない気持ちも食べたい気持ちも全部OK。だから自分を責めないで。お母さん、よく頑張っています!今は心からそう思います。

まとめ

人間が人間をお腹で育てる中で、身体が必要と判断したから脂肪を蓄えています。体重が増えるのも、見た目が変わるのも、身体がそうしてほしくて起こる自然なことです。だから誰も悪くないし、むしろ順調そのもの。女性の身体がお母さんへ進んでいる証です。その中で、葛藤する気持ちがあったっていい。でも大切なのは自分がそう感じていることを責めず、叱らず、受け入れてあげることだと思います。そうすればきっと、もっと前向きで有意義なマタニティライフだっただろうと自分を振り返って感じます。私はずっと体重増加に抗いたい自分を責めるばかりだったから。

自分の身体が急に変わるのは怖いことです。自分が自分でなくなるような感覚は味わったことない経験でした。だから慌てずに、ゆっくり自分を受容してあげてほしいです。あなたが心穏やかに安心して過ごせ、唯一無二のマタニティライフを送れますように。また誰にも打ち明けられない気持ちがあれば、ぜひコメントやXで教えてください。看護師として、1児の母として、そして体重増加に怯えていた私として、お待ちしています。

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