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新人と私③

気分暗黒時代の開幕でございましたね。すべてがうまくいかないような気がして、もう謝ってしまおう、きっと私が間違っているんだと自分に言い聞かせていました。でもそんな時彼女から連絡が来ました。やりたいことが見つかった、薬を飲んで少し眠ることできているといった内容でした。ちょっと元気になった彼女にほっとして、あぁやっぱり今動かなければいけない。次の新人に同じ思いをさせるわけにはいかない。彼女がここにいたことをを無駄にはしない。そして同期からも「ここまできた。今が一番つらいはず。私たちは間違ってない。」と。壊れかけている心を自分たちで修復しながらまた動き始めました。病棟では完全腫物な私たちにもうできることほとんどありませんでした。だから、私たちは看護部長へアポをとり、これまでの経緯を話しました。どうにか知恵をお借りできないか、すがるような気持ちでした。すると話を聞いて一言。「つらかったね」と。全身の力が抜けました。今まで張りつめて弱みをみせないことで、自分を保っていました。本当につらいのは私ではなく彼女だ。私がつらいと思うべきではない。けど、つらかった。彼女を守りきれなかったこと、同期を巻き込んで追い詰めてしまったこと、大好きな看護師の仕事に行きたくないと感じること。自分が蒔いた種だけど、ここまで腫物になっている自分にも嫌気がさしました。関係ない先輩にまで気を使わせて。本当に今やっていることはだれかのためになるの?病棟の雰囲気の改善を試みて、逆にもっと雰囲気を悪くしている気がして。それでもこのままではいけないという気持ち1つでした。初めて大人に自分たちが訴えることは正しいと言ってもらえたのです。もし希望するならと、パワハラ委員会への提出を勧められましたが、訴えて勝ちたいわけではないし、当事者の先輩を傷つけたいわけではなかったのでもう少し様子をみながら決めたいと伝えました。その後師長が変わることになり、師長へは看護部長より事情を説明されていたのですぐに声をかけてくれ、様々な場面でフォローしてくれました。今でも月1回の看護部長への面談は続いています。4月に新人が新たに入ってきましたが、その子から先日「○○さん、すごく丁寧に教えてくれました」と当事者の先輩のことを聞きました。先輩の感じが少し変わったことに気づきました。威圧的な態度は少し柔らかくなり、言葉もすごく丁寧になりました。周りの先輩からもなんか変わったねと話題になっていたとのこと。その時、パワハラ委員会への訴えはやめることにしました。これだけで十分、成果はあったと思います。私や同期への態度は気まずい感じのままですが、それでもいいのです。ただ、これからも努力する新人が看護師を人間関係を理由に諦めることがないように。これからどんどん経験年数を重ねても新人の気持ちがわかる看護師でいたいのです。

思いのほか長くなってしまった新人のお話。私自身、すごくメンタルの弱い新人でした。もしかしたらこのブログをみてくれている方の中にも、先輩との関係や看護師としての自分に悩む方がいるかもしれません。新人の皆さん、毎日出勤しているだけで本当によく頑張っていると思います。命を扱う仕事のため、責任とプレッシャーで押しつぶされそうになることも珍しくありませんよね。だから今は過大なストレスの中で自分の心が壊れてしまわないようにセルフケアも大切な時期だと思います。大丈夫!よく頑張っています!先輩も見ている人は頑張りを見てくれています。でもそれでも辛かったら、心が限界を迎える前に職場を変えてみるのも賢い選択です。心が完全に壊れる前に逃げましょうね。看護師は免許さえあればどこででも働けるのだから!

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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